はじめに

最近、pipenvを使用した仮想環境を構築したのですが、1つ問題がありまして。

「いちいち仮想環境ディレクトリまで移動して、仮想環境に入って、Jupyter Notebook起動して、っていうのが面倒くさい」

そこで、Win[^1] + Rとbatファイルを使って一瞬で仮想環境内のJupyter Notebookを起動できるようにしました。

こういうところから自動化・時短を進めていくと楽しいですし、はかどりますよね。

何ができるのか

とあるディレクトリ内の仮想環境でのJupyter Notebook起動を楽にします。時短です。
Windowsにおいて、以下の3ステップで仮想環境内のJupyter Notebookが起動できます。

Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を起動

↑↓キーで当該batファイルを選択

Enterで実行

マウスを使う必要がなく、どんな状態からでもJupyter Notebookが起動できます。
いつものJupyter Notebook起動手順と比べてみてください。めちゃくちゃ楽じゃないですか?

環境

    Windows10 64bit

前準備

    pipenvで仮想環境を作成し、Jupyter Notebookを入れておきます。

仮想環境に入ったのち、

(.venv)$ pipenv install jupyter

でインストールできます。

※インストール後、うまく起動できないときは以下を参考に対処してみてください。
参考:PENGUINITIS – Jupyter Notebook の Kernel error メモ

時短のためにやること

1. batファイルを作成

batファイルとは、簡単にいうと
「コマンドプロンプトで実行するコマンドを羅列したファイル」
です。
ダブルクリックでそれぞれのコマンドを順番に実行できます。
メモ帳などのテキストエディタでコマンドを書き、拡張子を「.bat」で保存すれば完成です。
今回は以下のように作成します。

cd C:\Users\workspace\venv
pipenv run jupyter notebook

venv_jpnb.batは

    1. pipenvで仮想環境を作ったディレクトリ(ここではC:\Users\workspace\venv)に移動して

 

    pipenv経由でJupyter Notebookを起動する

コマンドです。

2. batファイルのあるフォルダへのパスを通す

今回のvenv_jpnb.batと同じようなファイルをC:\Users\workspace\batに保存しているとします。
以下の記事を参考に、C:\Users\workspace\batへのパスを設定しましょう。

参考:Windows 10でPath環境変数を設定/編集する:Tech TIPS – @IT

3. 「ファイル名を指定して実行」でbatファイルを実行

Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を起動し、batファイルのファイル名を拡張子も含めて入力し、Enterで実行します。1

なお、次回からは「ファイル名を指定して実行」はファイル名が記入された状態で起動します。
他のファイルを実行した際にも、履歴が残っているので↑↓キーで選んで実行できます。

まとめ

少しの手間をかけるだけで、面倒なJupyter Notebookの起動が一瞬になります。
「Python触りたい!」と思ったとき、すぐに作業に入れるのはありがたいですよね。

パスが通っているおかげで、ファイル名だけでどこからでもbatファイルが実行できます。 ↩

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