クラウドサーバーでFTPを作成する方法

クラウド上の FTP サーバーを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. クラウドサーバーのOSにログインする。
  2. FTPサーバーソフトのインストール。代表的なFTPサーバーソフトにはvsftpd、ProFTPD、Pure-FTPdなどがある。ニーズに合わせていずれかを選択してインストールすればよい。例として、Ubuntu OSの場合は以下のコマンドでvsftpdをインストールできる。sudo apt-get install vsftpd。
  3. FTPサーバーの設定。ソフトウェアによって設定方法は異なります。通常、FTPサーバーの設定ファイルを編集して、設定を行う必要があります。例えば、vsftpdの場合、/etc/vsftpd.confを設定ファイルとしていますので、エディターを使用してファイルを開き、必要に応じて設定します。一般的な設定として、FTPユーザーのディレクトリ、匿名ログインの許可、データポートの範囲などがあります。
  4. 次にFTPサーバーを起動します。FTPサーバーの設定が完了したら、FTPサービスを起動する必要があります。vsftpdの場合、以下のコマンドを使用して起動できます。sudo systemctl start vsftpd
  5. FTPサーバが正常に動作しているか検証しましょう。クラウドサーバに接続するために、FTPクライアントツール(FileZillaなど)を使用し、ファイルのアップロードとダウンロードの動作を試みて、FTPサーバが正常に動作しているか検証できます。
  6. セキュリティのために、特定のIPアドレスまたはIPアドレス範囲からのみFTPサーバーのデータポートへのアクセスを許可するファイアウォールルールを設定する必要がある場合があります。具体的な方法は、使用しているクラウドサービスプロバイダーとファイアウォールソフトウェアによって異なります。

注意すべきなのは、FTPはデータのやり取りが平文なので盗聴や改ざんされやすいため、安全ではありません。より安全を確保したい場合は、SFTP(SSH File Transfer Protocol)やFTPS(FTP over SSL/TLS)などの安全なファイル転送プロトコルを使用することを検討しましょう。

bannerAds