XMLインジェクション対策
XMLインジェクション攻撃には、次の予防策があります。
- 入力バリデーション:ユーザー入力について厳密な検証・フィルタリングを行い、特殊文字やタグの使用を禁止し、正当なデータ入力を制御する。
- エスケープ文字入力: ユーザー入力内の特殊文字をエスケープ処理し、エンティティ参照として変換します。特殊文字の “<” を “<” に変換したり、 “>” を “>” に変換したりします。
- ホワイトリストを使用:XML解析時に、特定の許可されたタグや属性のみを解析し、それ以外のタグや属性を排除する。
- 安全なXMLパーサーを使用してください。XMLパーサーに、特殊文字やエンティティ参照を正しく安全に処理させる慎重さを。
- アクセス権限の制御: XMLパーサのアクセス権限を制限し、機密ファイルへのアクセスを回避して、信頼できるXMLファイルのみを解析できるようにする。
- XMLパース時の異常や悪意ある振る舞いをログに記録・監視し、タイムリーに発見して対応策を講じる。
- 更新とアップグレード:最新のセキュリティ修正や機能向上を得るため、XMLパーサーと関連コンポーネントを適宜更新、アップグレードしてください。
- 安全なコーディング手法: 安全なコーディング手法を採用し、機密データがXMLファイルに含まれるのを防ぎ、XMLファイルの安全性を確保する。
なお、以上の対策でXMLインジェクション攻撃を完全に防ぐことはできず、攻撃の成功率を低下させるのみとなります。より高度なXMLインジェクション攻撃に対しては、より複雑な防御策の導入や専用のセキュリティツールによる対応が必要となる場合があります。