wpf コマンドとは何をするものか
Windows Presentation Foundation(WPF)のCommandとは、ユーザー操作をユーザーインターフェース内で処理するための仕組みで、ボタンクリック、メニュー選択などのユーザー操作とアプリケーションのロジックを分離し、アプリケーションの管理、テスト、拡張を容易にする。
コマンドの使用手順は次の通りです:
- ICommand インターフェイスを実装するコマンド オブジェクトを作成します。
- ICommandインターフェイスには、Executeメソッド、CanExecuteメソッド、CanExecuteChangedイベントの3つのメンバが定義されています。
- Execute メソッドは、コマンドが実行する操作を定義します。
- CanExecuteメソッドはコマンドが実行可能かどうかというロジックを定義します。
- CanExecuteChanged イベントは、インターフェイス要素のコマンドの実行可能な状態が変更されたことを通知するために使用されます。
- コマンドオブジェクトをインターフェースエレメントの Command プロパティに割り当てます。
- WPFの多くのUI要素(例:ボタン、メニュー項目など)にコマンドプロパティがあり、その要素に関連付けられたコマンドを指定します。
- CommandParameter プロパティを利用してパラメータを渡すことも可能
- CommandParameterプロパティは、コマンドを実行するときに使用するパラメータを、コマンドに渡すために使用できます。
- CommandBindingを使用して、コマンドをロジックの実行と関連付ける。
- CommandBindingを使用すると、コマンドをそのコマンドを実行するロジックにバインドできます。これにより、コマンドがトリガーされたときに特定の処理を実行できます。
Commandを利用することで、アプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)とビジネスロジックをより分離させ、コードをより構造化・保守性・テストしやすくすることができます。また、WPFにはApplicationCommands、ComponentCommands、NavigationCommandsといったビルトインコマンドが用意されており、自分でコマンドオブジェクトを作成しなくても、それらを利用することができます。