winpcap3.0とwinpcap4.0の違い
WinPcap(Windows Packet Capture)は、Windowsオペレーティングシステムでのパケットキャプチャとネットワークトラフィック解析を可能にするオープンソースのネットワークパケットキャプチャライブラリです。WinPcapには複数のバージョンがあり、WinPcap 3.0やWinPcap 4.0が含まれます。それらの違いについて、以下に示します。
- サポートされているオペレーティングシステム:WinPcap 3.0は、Windows 2000とWindows XPをサポートしており、WinPcap 4.0はWindows XP、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、およびWindows 10をサポートしています。
- WinPcap 3.0は32ビットアーキテクチャのみをサポートしていますが、WinPcap 4.0は32ビットおよび64ビットアーキテクチャをサポートしています。
- ドライバーモデル:WinPcap 3.0はNPFドライバーモデルを使用し、WinPcap 4.0はNpcapドライバーモデルを使用しています。NpcapはWinPcapのアップグレードバージョンであり、より多くの機能や性能向上を提供しています。
- 機能のサポート:WinPcap 3.0は基本的なパケットキャプチャ機能を提供し、WinPcap 4.0ではさらに高度な機能が追加されています。例えば、リモートパケットキャプチャ、パケットのインジェクション、パケットフィルタリングなどです。
- 開発者サポート:WinPcap 3.0はRiverbed Technology社がメンテナンスおよびサポートを行っており、WinPcap 4.0はNmapプロジェクトチームがメンテナンスおよびサポートを行っています。
総じて、WinPcap 4.0はWinPcap 3.0よりも広範なオペレーティングシステムのサポート、より豊富な機能、そしてより優れたパフォーマンスを持っています。ですので、可能であれば、WinPcap 4.0を使用することをお勧めします。