Tomcat context.xml の設定に関する詳細
Tomcat application のコンテキスト環境を設定する context.xml ファイルは、通常、application の META-INF ディレクトリに格納されています。
context.xmlの設定内容は以下のとおりです。
- コンテキスト:context.xml ファイルのルート要素で、コンテキスト環境全体を定義します。
- path属性:Webアプリケーションのコンテキストパス、すなわちアプリケーションへのアクセスパスを指定します。例えば、/myappに設定すると、アプリケーションはhttp://localhost:8080/myappでアクセスできるようになります。
- docBase 属性:Webアプリケーションの展開パスを指定します。ローカルディレクトリの絶対パスまたはWARファイルの相対パスを指定できます。
- リローダブル属性: Web アプリケーションのソースコード変更後に自動でアプリケーションを再起動するかどうかを指定します。true に設定すると自動再起動機能が有効になります。
- antiResourceLocking属性:ファイルがロックされてWebアプリケーションの再読み込み時に問題が発生するのを防ぐリソースロック機構を有効にするかどうかを指定します。Trueに設定すると、この状況を回避できます。
- allowLinking 属性:Web アプリケーションにおいてシンボリックリンクの作成を許可するかどうかを指定します。true に設定するとシンボリックリンクの作成を許可します。
- JNDIリソース(接続プール、データベースなど)を設定するために使用するResource要素。複数のResource要素を含めることができます。
- 環境要素:アプリケーションの環境変数を設定するために使用します。複数の Environment 要素を含めることができます。
- ローダー要素: クラスローダーのコンフィグレーションに使用されます。クラスローダーのクラスとプロパティを指定できます。
- セキュリティ領域(認証や認可など)の設定に利用される要素です。
- バルブ要素: ロギングやリクエストフィルタリングなどのバルブ構成に利用される
- Manager 要素は、永続的なセッションや無効化チェックなど、セッションマネージャーの設定に使用されます。
- リスナー要素: アプリケーション開始や終了などのリスナーを設定するため。
上記の構成オプションに加えて、context.xml には特定のアプリケーションの要件を満たすその他のカスタム構成を含めることもできます。