TomcatはURLパターンを深く理解している
Tomcatでは、url-patternとは、クライアントからリクエストされたURLと比較するパターンです。これは、webアプリケーションのweb.xmlファイルにあるservlet-mapping要素で定義されます。
URL-パターンではワイルドカードを使用して、複数のURLを表すことができます。以下に一般的なURLパターンの例を示します。
- 厳密一致:例えば/loginのように具体的なURLを指定すると、/loginにのみ一致します。
- 拡張子マッチ:特定の種の URL をマッチングするために拡張子マッチングを使えます。たとえば:*.html は、末尾が .html のすべての URL にマッチすることを示します。
- ディレクトリマッチング: スラッシュを使用してディレクトリマッチングを表すことができます。例: /admin/*は、/admin/で始まるすべてのURLにマッチします。
- デフォルトマッチ:’/’でデフォルトマッチさせることが可能です。例えば:/は全てのURLにマッチします。
- ワイルドカードマッチ:ワイルドカードは “*” を使用して表現できます。例:/user/*、これは /user/ から始まるすべての URL にマッチします。
- 「拡張ワイルドカードマッチ」として、「」で囲むことで実現。例:/user/ は /user/ で始まる全ての URL を含むサブディレクトリをマッチさせる。
URL-パターン照合ルールは最も長いパターンから開始され、合致するパターンが見つかれば照合は停止されることに注意する必要があります。したがって、複数の URL-パターンが同じ URL に合致する場合、Tomcat は最も長いパターンを使用して照合します。
また、特殊な文字を使ってurl-patternのマッチ範囲を限定することもできます。たとえば、「/」文字はurl-patternをディレクトリに限定し、「.」文字はファイルを限定し、「-」文字はファイルの拡張子を限定するなどです。
URLパターンは、クライアントのリクエストURLをマッチさせて適用するパターンのことで、ワイルドカードや修飾子を使い分けてマッチングのルールを指定できます。URLパターンの意味を理解し使いこなすことで、TomcatのURLマッピングを上手く設定・管理できます。