StringBufferはマルチスレッドの環境で安全に使用できない
StringBufferはスレッドセーフで、メソッドはすべてsynchronizedキーワードで同期されているため、マルチスレッド環境で安全性が保たれています。
パフォーマンスにこだわる場合、マルチスレッド環境下で可変の文字列を使用する際は、StringBuilder クラスの使用を検討しましょう。StringBuilder クラスは、StringBuffer クラスと類似の機能を持ちますが、スレッドセーフではありません。そのため、シングルスレッド環境下では、StringBuilder のパフォーマンスが StringBuffer よりも優れています。
マルチスレッド環境で文字列の連結処理が必要な場合は、ロック機能を利用してスレッドセーフ性を確保できます。文字列操作のコードブロックをsynchronizedキーワードで囲んで同期するか、Lockオブジェクトを使用してロックします。例:
private final Object lock = new Object();
public void appendString(StringBuilder stringBuilder, String str) {
synchronized (lock) {
stringBuilder.append(str);
}
}
ロック処理により複数のスレッドによる文字列操作の安全性を担保できますが、その分パフォーマンスに影響が出ます。そのため、スレッドセーフティを確保するためにはロックが必要な場合に限定して使用すべきです。