Springboot のマルチスレッドでの高コンカレンシーの処理方法

Spring Bootでマルチスレッドと高並行性を処理する方法には、次のようなものがあります。

  1. スレッドプールを使用:Java Executor フレームワークで提供されるスレッドプールを使用すると、スレッドの作成と破棄を管理できます。適切なスレッドプールのサイズを設定することで、同時リクエスト数を効果的に制御し、リソースの浪費やパフォーマンスの低下を防ぐことができます。
  2. @Asyncアノテーションの方式で非同期処理を活用:Spring Bootでは、@Asyncアノテーションを使ってメソッドを非同期処理としてマークすることが可能。これによって、メソッドはメインスレッドをブロックすることなく、別のスレッドで実行されるようになる。非同期処理を活用することで、システムの並列処理能力とレスポンス速度が向上する。
  3. 分散型キャッシュの利用:分散型キャッシュを利用することで、データベースの負荷を軽減し、システムの並列処理能力を向上させることができます。Redis などのツールを使用して、一般的に使用されるデータをメモリ内にキャッシュし、データベースへのアクセスを減らすことができます。
  4. メッセージキューを利用:リクエストをメッセージキューに格納して、複数のコンシューマで処理させる。メッセージキューを利用することでピークカットが実現し、高並行リクエストが分散されて時間差で処理され、システム負荷が平準化される。

なお、高負荷を処理する際はデータベースの同時アクセス数を検討し、インデックスの追加やデータベースの分割などの最適化を実施する場合があります。また、サーバー数の増加によるシステムの水平スケールによっても同時アクセス数を向上できます。

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