Spring Bootにおける複数のデータソースの動的切り替えを実現する方法について解説。

Spring Boot は動的データソース切り替えを行うための選択肢を複数提供します。

  1. AbstractRoutingDataSourceを使用する:AbstractRoutingDataSourceを継承してdetermineCurrentLookupKey()メソッドを実装し、必要に応じて切り替えるデータソースを動的に返します。次に、構成ファイルで複数のデータソースを構成し、AbstractRoutingDataSourceを既定のデータソースとして設定します。
  2. @Primaryアノテーションと@Qualifierアノテーションを使用する:構成クラスで@Primaryアノテーションを使用してデフォルトのデータソースを指定し、@Qualifierアノテーションを使用して他のデータソースを指定します。データソースの切り替えが必要な場所では、@Qualifierアノテーションを使用して使用するデータソースを指定します。
  3. AOP技術を使用します。アスペクト指向プログラミングを使用し、データソースを切り替える必要があるメソッドに切断表現を追加して、アスペクト内で必要に応じて切り替えるデータソースを切り替えます。
  4. メソッドにカスタムアノテーションを付与し、必要なときにデータソースを切り替えて、アノテーションの値に基づいてアスペクトでデータソースを切り替えます。
  5. JPAとHibernateでのマルチデータソースのサポート:複数のデータソースを設定し、EntityManagerとTransactionManagerで使用するデータソースを指定します。

スレッドローカルを活用することで、各スレッドがアクセスするデータソースの同一性を確保することができるため、ダイナミックデータソース切り替えを使用する場合に注意が必要です。

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