SELinuxを使用してCentOSシステムを安全に保護する方法

セキュリティ強化Linux(SELinux)は、Linuxシステムのセキュリティ保護に使用する強制アクセス制御(MAC)メカニズムです。SELinuxを使用してCentOSシステムのセキュリティを保護するための手順をご紹介します。

  1. SELinux ステータスの確認方法: 以下のコマンドで SELinux のステータスを確認します。
getenforce
  1. SELinuxの設定:SELinux の設定ファイルは /etc/selinux/config にあります。このファイルはテキストエディタで開いて設定できます。SELINUX の値を enforcing (強制モード) または permissive (寛容モード) に設定して、ファイルを保存します。
  2. 再起動する:SELinuxを設定したら、変更を有効にするために再起動する必要があります。
  3. SELinuxラベルを利用する:SELinuxではラベルを利用してアクセス制御ポリシーを定義しています。chconコマンドを利用してファイルやディレクトリにSELinuxラベルを設定できます。例えば、/var/www/htmlディレクトリをApache Webサーバーのコンテンツディレクトリとして設定するには、下記コマンドが利用できます。
chcon -R -t httpd_sys_content_t /var/www/html
  1. SELinuxログの確認:/var/log/audit/audit.log に SELinux ログがあります。grep コマンドを使用して、SELinux ログをフィルタ処理し、セキュリティの問題に関連するエントリを検索できます。
  2. SELinuxのポリシーを設定する: SELinuxによって特定のアプリケーションやサービスが適切に動作しない場合は、ポリシーを設定してアクセスを許可できます。SELinuxのポリシーは「semanage」コマンドと「setsebool」コマンドを使用して管理できます。
  3. SELinuxを学ぶ:SELinuxは複雑な安全な仕組みであり、学習と理解に時間がかかります。詳細な情報を得るには、公式の文書やその他のリソースを参照してください。

SELinuxの設定を変更するときは、重要な機能を無効にしたりシステムを不安定にしたりすることがあるので、注意して操作してください。運用環境に適用する前に、テスト環境で構成とテストを行うことをお勧めします。

bannerAds