Prometheusのアーキテクチャ解説|構成要素と仕組み
プロメテウスシステムのアーキテクチャは、主に以下のコンポーネントで構成されています。
- Prometheusサーバーは、アーキテクチャ全体の中核コンポーネントであり、メトリクスデータの収集、保存、およびクエリを担当します。様々なターゲットサービスから定期的にメトリクスデータを取得し、ローカルの時間系列データベースに保存します。また、PrometheusサーバーはPromQLクエリ言語を提供し、メトリクスデータのクエリと分析に使用します。
- 輸出者:輸出者は、第三者システムのメトリックデータをPrometheusが認識できる形式でエクスポートするためのコンポーネントです。Prometheusサーバーは、ターゲットサービスで実行されているエクスポーターを設定することで、そのサービスのメトリックデータを取得できます。
- Pushgatewayは、一時的なタスクのパフォーマンスメトリクスデータを受信するための中間プロキシです。タスクが完了すると、そのメトリクスデータはPushgatewayにプッシュされ、Prometheusサーバーが定期的にPushgatewayからこれらのデータを取得します。
- Alertmanagerは、警告を処理するためのコンポーネントです。Prometheusサーバーからの警告を受信し、構成されたルールに従って処理を行うことができます。通知の送信や警告の集約などが含まれます。
- Grafanaは、監視データを視覚化するためのツールであり、Prometheusサーバーと統合して様々なグラフやダッシュボードなどを作成するために使用されます。
全体的に言えば、Prometheusシステムの構造は分散型の監視システムであり、Prometheusサーバーとさまざまなコンポーネントが連携してさまざまなシステムやサービスの監視、警告、可視化が実現されています。Prometheusのアーキテクチャ設計はシンプルで柔軟であり、拡張性やカスタマイズ性が高いため、クラウドネイティブ領域で広く採用され、認められています。