postgresql.conf の設定オプション: システム環境編

PostgreSQLでは、postgresql.conf ファイルを変更することでデータベースのパラメータ設定を調整できます。以下は、システム環境に関するパラメータ設定です。

  1. listen_addresses:PostgreSQLが接続を受け付けるIPアドレスを制御します。 デフォルト値はlocalhostで、ローカルアドレスのみを接続可能にします。リモート接続を許可するには、*に変更するか、特定のIPアドレスを指定します。
  2. ポート:PostgreSQLが待ち受けるポート番号を指定します。既定値は5432です。必要に応じて、他の使用されていないポート番号に変更できます。
  3. 同時接続可能なデータベース接続の最大数を指定します。初期値は100です。システムのハードウェアリソースと負荷に応じて値を調整できます。
  4. 共有バッファ:指定されたデータベースサーバーで使用される共有バッファの大きさを指定します。デフォルト値は128MBです。システムのメモリサイズとデータベースの負荷状況に応じてこの値を調整できます。
  5. work_mem:各クエリで使う作業メモリのサイズを指定します。デフォルトは4MBです。クエリの複雑さや、システムのメモリの大きさによって、この値を調整できます。
  6. 有効キャッシュサイズ:データベースサーバの有効なキャッシュサイズを指定します。デフォルトは4GBです。システムのメモリサイズに基づいてこの値を調整できます。
  7. WAL(WAL: Write Ahead Log)の最大サイズを指定します。 デフォルト値は 1GB です。 システムのディスク容量とデータベースの書き込み負荷に応じて、この値を調整できます。
  8. チェックポイント自動実行の時間間隔を指定します。デフォルトは5分です。データベースの書き込み負荷状況に応じて調整してください。
  9. log_timezone:ログの時刻を指定するタイムゾーン。デフォルトでは、データベースサーバのシステムタイムゾーンになります。必要に応じて、別のタイムゾーンに変更できます。
  10. タイムゾーン:指定されたデータベースのタイムゾーン。デフォルトではデータベースサーバーのシステムタイムゾーンと同じ値になります。必要に応じて他のタイムゾーンに変更できます。

postgresql.confファイルを修正した後、変更を適用するにはPostgreSQLサービスの再起動が必要です。

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