PL/SQLの自動大文字設定方法は?
PL/SQLで、自動大文字化機能を実現するために初期化パラメータNLS_UPPERを’TRUE’に設定することができます。
NLS_UPPERパラメータは、PL/SQL内の文字列の大文字と小文字の変換方法を制御しています。通常は、NLS_UPPERパラメータの値は「SECONDARY」に設定されており、PL/SQLは現在のセッションの言語環境に基づいて文字列の大文字と小文字の変換ルールを決定します。
NLS_UPPERパラメータを’TRUE’に設定するには、次のPL/SQLステートメントを実行してください。
ALTER SESSION SET NLS_UPPER = 'TRUE';
上記のステートメントを実行すると、PL/SQLは文字列比較や結合などの操作を行う際に、自動的に文字列を大文字に変換します。例えば:
DECLARE
v_str1 VARCHAR2(10) := 'Hello';
v_str2 VARCHAR2(10) := 'World';
BEGIN
IF v_str1 = v_str2 THEN
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Strings are equal');
ELSE
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Strings are not equal');
END IF;
END;
上記のコードでは、もしNLS_UPPERパラメータが’TRUE’に設定されている場合、出力結果は’Strings are not equal’となります。なぜなら、’H’と’W’は大文字と小文字が異なる文字だからです。一方、NLS_UPPERパラメータが’SECONDARY’または他の値に設定されている場合、出力結果は’Strings are equal’となります。なぜなら、大文字と小文字を区別しないからです。
NLS_UPPERパラメータはセッションレベルのパラメータであり、現在のセッション内のPL/SQLコードにのみ有効です。自動大文字変換をグローバルに設定するには、すべてのセッションでこのパラメータを設定する必要があります。