PgSQLで並列クエリを使用する方法を説明します。

PostgreSQLで並列クエリを実行するには、パラレルシークアンとパラレルプランという2つの方法があります。

  1. 並列シーケンシャルスキャン:PgSQL では、max_parallel_workers_per_gather および max_parallel_workers パラメーターを設定することで並列シーケンシャルスキャンを有効にできます。並列シーケンシャルスキャンでは、1 つの大きなクエリタスクが複数の小さなタスクに分割され、それらのタスクが複数の並列ワーカーによって同時に実行されます。各並列ワーカーは、リレーションテーブルまたはインデックスの 1 つのパーティションのスキャンを担当し、結果をメインクエリプロセスに返します。これにより、マルチコアプロセッサの並列計算能力を活用してクエリのパフォーマンスを高めることができます。
  2. 並列計画:PostgreSQLでは、クエリ最適化ツールが並列計画を生成し、1つのクエリタスクを複数の並列計算タスクに分割し、各タスクを1つの並列ワーカーが処理します。並列計画の生成は、クエリ最適化ツールがクエリ複雑さと並列度に基づいて決定します。クエリを並列実行できる場合、並列計画は複数コアの並列計算能力を活用し、クエリのパフォーマンスを向上できます。

なお、並列処理ではシステム負荷が高まったり、場合によってはパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。そのため、並列クエリを有効にする際、クエリの複雑さやデータ量、システムリソースをよく検討し、適切な設定とチューニングが必要です。

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