Packstackでオープンスタックを一括導入
PackstackはOpenStackをワンクリックで高速に展開するためのツール。Puppetモジュールを使用してOpenStackの各種コンポーネントのインストールと設定を自動化し、展開のプロセスを迅速かつ容易にしています。
PackstackによるOpenStackのワンクリックデプロイメントを行うには、まずCentOSまたはRHELのシステムにPackstackをインストールする必要があります。このインストールには次のようなコマンドを使用します。
sudo yum install -y centos-release-openstack-<openstack-version>
sudo yum install -y openstack-packstack
Packstack の設定ファイルを生成するには、インストール後に以下のコマンドを実行します
sudo packstack --gen-answer-file=packstack-answers.conf
生成した設定ファイルは編集が可能で、独自の要件に従って必要な設定を行えます。例えば、ネットワーク設定、データベースの種類、管理者パスワードなどを指定できます。
編集が完了したら、以下のコマンドでワンクリックで OpenStack デプロイメントを開始できます。
sudo packstack --answer-file=packstack-answers.conf
デプロイの進行には時間がかかる場合があり、完了後、OpenStack のダッシュボードにブラウザーからアクセスできます。
なお、Packstackはテストや開発環境にのみ適しており、運用環境では使用できません。運用環境では、TripleOやAnsibleなどのより複雑で柔軟な導入ツールを使用することをお勧めします。