Oracle パラメータ調整で性能・可用性を向上させる方法
Oracleの設定を調整することで、データベースシステムの性能と可用性を向上させることができます。以下はいくつかの一般的な調整の提案です:
- SGAパラメーターの最適化:SGA(System Global Area)はOracleデータベースのメモリ領域であり、共有プール、データベースキャッシュ、ログバッファプールを含んでいます。SGAパラメーターのサイズを調整することで、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。一般的に、共有プールとデータベースキャッシュは大きめに設定されるべきで、ディスクI/O操作を減らすために役立ちます。
- PGA(プログラム・グローバル・エリア)パラメーターを調整すると、データベースに接続された各ユーザープロセスに専用のメモリ領域を提供できます。PGAパラメーターのサイズを調整することでメモリの消費を削減し、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。
- データベースのキャッシュパラメータを最適化することで、データベースの性能を向上させることができます。たとえば、db_cache_sizeなどのサイズを調整することで、ディスクI/O操作を減らすことができます。
- 日誌パラメータを調整することで、データベースの書き込み性能を向上させ、ログのフラッシュ頻度を減らし、データベースの可用性を高めることができます。
- 接続パラメータの調整:セッション数やプロセス数などの接続パラメータを調整することで、データベースの同時処理能力を向上させ、データベースのパフォーマンスと可用性を向上させることができます。
- 監視パフォーマンスパラメーター: バッファーキャッシュヒット率やリドゥログバッファヒット率などのパフォーマンスパラメーターの値を監視することで、データベースのパフォーマンス問題を早期に発見し、適切な対策を取ることができます。
- AWRレポートの利用:AWR(Automatic Workload Repository)レポートを使用することで、データベースのパフォーマンスボトルネックを詳細に分析し、適切な最適化提案を出すことができます。