Oracle AWRのスナップショット間隔の設定方法は?

Oracleデータベースにおいて、AWR(Automatic Workload Repository)はデータベースのパフォーマンス統計情報を収集・保存する機能です。AWRスナップショットは一定時間間隔で収集されたデータベースのパフォーマンスデータを指します。

AWRスナップショットの間隔は、次の手順で設定できます。

  1. 最初に、AWRが有効になっていることを確認する必要があります。以下のクエリを使用して確認できます:
  2. SELECT VALUE FROM V$PARAMETER WHERE NAME=’statistics_level’;
    『statistics_level』でNAMEが等しいパラメーターからVALUEを選択します。
  3. 返り値が「TYPICAL」または「ALL」の場合、AWRは有効になっています。返り値が「BASIC」の場合、AWRは無効になっています。
  4. AWRが有効になっている場合、現在のAWRスナップショット間隔を次のクエリで確認できます:
  5. V$DATABASEからDBIDを取得し、DBA_HIST_WR_CONTROLからVALUEを選択してください。
  6. 現在のAWRスナップショット間隔が返されます(分単位)。
  7. AWRスナップショット間隔を変更する必要がある場合は、以下のコマンドを使用できます。
  8. BEGIN
    DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS(間隔 => <新しいスナップショット間隔>);
    END;
  9. <新しいスナップショット間隔>は、分単位で設定される新しいAWRスナップショット間隔値です。
  10. AWRスナップショットの間隔を変更すると、データベースのパフォーマンスやストレージの負担に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に設定する必要があります。
  11. AWRスナップショット間隔を変更した後、新しい設定が有効になっているかを確認するために、再度ステップ2のクエリを実行できます。

AWRスナップショットの間隔を変更する前に、データベース管理者やパフォーマンスの専門家と相談し、評価することをお勧めします。不必要なパフォーマンスやストレージ負荷を避けるためです。

bannerAds