Oracle AWRのスナップショット間隔の設定方法は?
Oracleデータベースにおいて、AWR(Automatic Workload Repository)はデータベースのパフォーマンス統計情報を収集・保存する機能です。AWRスナップショットは一定時間間隔で収集されたデータベースのパフォーマンスデータを指します。
AWRスナップショットの間隔は、次の手順で設定できます。
- 最初に、AWRが有効になっていることを確認する必要があります。以下のクエリを使用して確認できます:
- SELECT VALUE FROM V$PARAMETER WHERE NAME=’statistics_level’;
『statistics_level』でNAMEが等しいパラメーターからVALUEを選択します。 - 返り値が「TYPICAL」または「ALL」の場合、AWRは有効になっています。返り値が「BASIC」の場合、AWRは無効になっています。
- AWRが有効になっている場合、現在のAWRスナップショット間隔を次のクエリで確認できます:
- V$DATABASEからDBIDを取得し、DBA_HIST_WR_CONTROLからVALUEを選択してください。
- 現在のAWRスナップショット間隔が返されます(分単位)。
- AWRスナップショット間隔を変更する必要がある場合は、以下のコマンドを使用できます。
- BEGIN
DBMS_WORKLOAD_REPOSITORY.MODIFY_SNAPSHOT_SETTINGS(間隔 => <新しいスナップショット間隔>);
END; - <新しいスナップショット間隔>は、分単位で設定される新しいAWRスナップショット間隔値です。
- AWRスナップショットの間隔を変更すると、データベースのパフォーマンスやストレージの負担に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に設定する必要があります。
- AWRスナップショット間隔を変更した後、新しい設定が有効になっているかを確認するために、再度ステップ2のクエリを実行できます。
AWRスナップショットの間隔を変更する前に、データベース管理者やパフォーマンスの専門家と相談し、評価することをお勧めします。不必要なパフォーマンスやストレージ負荷を避けるためです。