Oracleパラメータの役割
Oracle パラメータは、Oracle データベース内で挙動や性能を制御するための制御パラメータです。これらはデータベース管理者がデータベースの様々な側面を、特定のニーズや環境に合わせて設定することを可能にします。
Oracleパラメータの主な役割を以下に示します。
- パラメータ調整によるデータベースパフォーマンスの調整:Oracleデータベースのパフォーマンスは、パラメータを調整することで最適化できます。たとえば、SGAとPGAのサイズを大きくすることでメモリキャッシュの効率を上げてI/O回数を減らしたり、同時接続数や最大セッション数を調整してデータベースの同時実行パフォーマンスを向上させたりできます。
- データベースがストレージとキャッシュを使用する方法を、パラメーターによって制御します。たとえば、データベースの表領域サイズと自動拡張オプションを設定できます。また、バッファキャッシュと共有プールのサイズを設定できます。
- ログの管理とリカバリ:パラメータによってデータベースのログ記録およびリカバリの仕組みを制御できます。たとえば、アーカイブログモード、ログの更新間隔、最大のログファイルサイズなどを構成できます。フラッシュバックデータベースやリカバリ操作のオプションを構成できます。
- クエリオプティマイザの調整:パラメータを使用して、クエリのパフォーマンスを改善するためにクエリオプティマイザの動作を調整できます。たとえば、CBO(コストベースオプティマイザ)の統計情報収集ポリシーを構成できます。クエリオプティマイザのモードとパラメータを調整して、クエリプランの選択を変更できます。
- セキュリティ機能および権限管理におけるセキュリティ機能と権限をパラメーターで制御することができます。たとえば、パスワードポリシーとパスワード検証関数の設定、データベース監査機能の有効化と設定、ロールと権限の割り当ての設定などです。
Oracleのパラメータにより、データベース管理者はパラメータを調整することで、データベースのパフォーマンスの最適化、ストレージとキャッシュの制御、ログとリカバリの管理、クエリオプティマイザーの調整、セキュリティと権限の制御を行えます。これらのパラメータを適切に設定することで、データベースのパフォーマンスとセキュリティを向上させることができます。