OracleのFlashbackテクノロジーの使い方は?
Oracleのフラッシュバック技術は、データベースを特定の時間点や特定のトランザクションの前の状態にリカバリするための技術です。この技術は、ユーザーが誤って削除または変更したデータを迅速に復元するのに役立ちますが、バックアップから全体のデータベースを回復する必要はありません。
Oracleのフラッシュバック技術を使用した手順は以下の通りです:
- まず、データベースのフラッシュバック機能が有効になっていることを確認してください。以下のSQLクエリを実行することで確認できます。
- v$databaseからflashback_onを選択してください。
- もし結果が「YES」の場合、フラッシュバック機能が有効になっていることを示し、それ以外の場合は有効にする必要があります。
- 特定の時間のデータを検索するために、フラッシュバッククエリを使用します。例えば、次のSQL文は指定した時間の前のすべてのデータを返します。
- 指定された日時にテーブル名からデータを選択します。
- table_nameとは、検索するテーブル名であり、yyyy-mm-dd hh24:mi:ssとは復元する時間を指す。
- 特定のトランザクションの前の状態に戻すために、フラッシュバックトランザクションクエリを使用します。例えば、次のSQL文は指定したトランザクション以降のすべての変更を取り消します。
- table_nameというテーブルの内容を、SCN scn_numberまで戻します。
- table_nameは復元するテーブルの名前であり、scn_numberは復元するトランザクション番号です。
Oracleのフラッシュバック技術を使用するためには、いくつかの前提条件が必要です。たとえば、データベースのリカバリモードはARCHIVELOGモードである必要があり、データベースに十分なフラッシュバック・ログファイルが必要です。また、フラッシュバッククエリとフラッシュバックトランザクションクエリを使用するには、対応する権限も必要です。
OracleのFlashback技術は、データベースを強力に復元するツールであり、ユーザーが誤操作によるデータの損失や誤りを迅速に回復するのを助けることができます。ただし、Flashback技術を使用する前に、注意深く慎重に行う必要があり、さらなる損失を引き起こさないようにしましょう。