Oracleデータベース メモリ構造とは?【わかりやすく解説】

Oracleデータベースのメモリ構造は、主にSGA(System Global Area)とPGA(Program Global Area)の2つの部分からなります。

  1. SGAは、Oracleデータベースインスタンスが使用する共有メモリ領域であり、データベースインスタンス全体の共有データや制御情報を格納するために使用されます。SGAは主に以下のコンポーネントから構成されています。
  2. Shared Poolは、SQLやPL/SQLの解析結果、共有されるSQL領域、共有カーソル、共有SQLステートメントの実行計画などを保存する。
  3. バッファキャッシュ:データブロックを格納するキャッシュ領域で、ディスクI/O操作を減少させるために使用されます。
  4. リドゥログバッファ:トランザクションのリドゥログ情報を保存し、データベースの一貫性を復元するために使用されます。
  5. 大きなプールは、ソートやバックアップなどの操作に使用される、大きなオブジェクトを保存するための共有メモリ領域です。
  6. ジャバプール:Javaのクラスとオブジェクトを保存するメモリ領域。
  7. PGAは、各ユーザープロセスまたはセッションが使用する専用のメモリ領域であり、特定のユーザーやセッションに関連するデータや制御情報を格納するために使用されます。PGAには主に以下のコンポーネントが含まれています。
  8. ソートエリア:ソート操作に使用されるメモリ領域。
  9. ハッシュエリア:ハッシュ結合やハッシュグループ操作に使用されるメモリ領域。
  10. セッションメモリーは、変数や一時的な結果セットなどを保存するために使用されます。

Oracleデータベースのパフォーマンスと安定性には、これらのメモリ構造の設計と管理が非常に重要であり、データベースアプリケーションの要求を満たすためには適切な構成とチューニングが必要です。

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