OpenStack GPU 仮想化

OpenStackは、仮想化ベースのリソース管理とクラウドサービス提供を実現する、オープンソースのクラウドコンピューティングプラットフォームですが、OpenStack自身はGPUの仮想化を直接サポートしていません。

OpenStackでGPUの仮想化を実現するには、OpenStackと統合された他の技術やツールが必要になります。一般的なGPU仮想化の実装方法を以下にいくつか示します。

  1. CUDA仮想化: NVIDIAのCUDA技術を使えばGPUの仮想化を行うことができます。CUDAは仮想マシン内でGPUを使用することをサポートしており、KVMなどの仮想マシンマネージャ用ドライバを提供しています。
  2. vGPU(仮想GPU):NVIDIAが提供するvGPU技術により、物理GPUを複数の仮想GPUに分割し、仮想マシンインスタンスごとに割り当てることで、各仮想マシンインスタンスが、独立して専用の仮想GPUを使用することができます。
  3. SR-IOV(シングルルートI/O仮想化):SR-IOVは物理GPUに複数の仮想GPUを作成できるハードウェア仮想化技術です。各仮想GPUは仮想マシンのインスタンスに割り当てることができ、物理GPUのパフォーマンスに直接アクセスできます。

いずれの方法もOpenStackにて設定・管理を行う必要があります。OpenStackの拡張機能やプラグインを利用してGPU仮想化をサポートできます。例えば、NVIDIA GPU仮想化のサポートにはnova-compute-nvidiaプラグインがあります。

OpenStackでGPU仮想化を実現するには、関連する技術やツールの組み合わせ、適切な設定と管理が必要となる。

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