OpenStackとCephの統合

OpenStack Ceph とは、高可用性・拡張性・弾力性のあるストレージソリューションを提供するために、Ceph 分散ストレージシステムと OpenStack クラウドコンピューティングプラットフォームを統合するものです。

OpenStack Ceph 連携では、Ceph が OpenStack のストレージバックエンドとして動作し、ブロックストレージ（Cinder）、オブジェクトストレージ（Swift）、ファイルストレージ（Manila）をサポートします。

CephをOpenStackに統合するには、次の手順を実行する必要があります。

1. Cephクラスタのデプロイ：まず、CephソフトウェアのインストールとCeph OSD、MON、MDSなどのコンポーネントの設定を含むCephクラスタをデプロイして設定する必要があります。
2. OpenStackサービスのインストールと設定：OpenStackのNova、Cinder、Swift、Manilaなどの各コンポーネントをインストールして、それに応じた設定を行います。
3. Cinderバックエンドの設定：Cinderの設定ファイルにCephストレージバックエンドの設定を追加します。ここではCephクラスタの情報と認証方法を指定します。
4. Swiftバックエンドのデプロイ：Swift設定ファイルに Ceph ストレージバックエンドの設定を追加する(Cephクラスタの情報の認証方法を含む)。
5. Manilaバックエンドの設定: Cephストレージバックエンドの設定をManila設定ファイルに追加します。設定には、Cephクラスタの情報と認証方法が含まれます。
6. 検証とテスト: 設定が終わったら、Cephストレージバックエンドが正しく動作していること、そして、OpenStackとの統合が成功していることを確認する必要があります。

CephをOpenStackに統合することで、Cephの分散データ格納およびレプリケーションメカニズムを活用でき、OpenStackクラウドコンピューティングプラットフォームのストレージニーズを満たす、高い信頼性と高いパフォーマンスを備えたストレージサービスを提供できます。