NginxのWebサーバのスポーン方法
NginxのWebサーバは、複数のプロセスを使用してスポーンします。Nginxの設定ファイルでは、「worker_processes」命令を1つ以上定義して、開始するworkerプロセスの数を指定できます。
Nginx起動時に、マスタープロセスは指定された数のワーカープロセスを作成します。それぞれのワーカープロセスは独立しており、状態を共有しません。この設計により、Nginxはマルチコアプロセッサーを最大限に活用し、クライアントのリクエストを並列に処理できます。
各ワーカープロセスはクライアントリクエストの処理を担当しており、リクエストの受信と解析、リクエストの処理とレスポンスの生成、クライアントへのレスポンス送信が含まれます。ワーカープロセスが1つのリクエストの処理でビジー状態のとき、他のワーカープロセスは他のリクエストを同時に処理することができ、サーバーの並行処理能力が向上します。
加えて、Nginxでは任意の「worker_connections」指令が備わっており、これは各作業プロセスが処理可能な同時接続の最大数を指定するのに使用されます。デフォルトでは、各作業プロセスは512の同時接続を処理できます。もし同時接続が指定された最大値を超えた場合、Nginxは新しい接続処理のために空き作業プロセスを待ちます。
Nginxは複数の独立したワーカープロセスを利用することで高性能なWebサーバーを実現しており、大量の同時リクエストを効率的に処理できます。