MySQLのExplainの詳細解説
Explainは、MySQLでクエリ文を分析して最適化するためのコマンドであり、クエリ文の実行計画情報を取得することができます。Explainコマンドを実行することで、MySQLがクエリ文をどのように実行し、どのインデックスや最適化戦略を使用したかを理解することができます。Explainの構文は以下の通りです:
EXPLAIN SELECT * FROM table_name WHERE condition;
Explainの出力結果には、次の列が含まれます:1. id:クエリの番号を示し、複合クエリ(例:サブクエリを使用する場合)では、複数のidが逐次増加します。2. select_type:クエリのタイプを示し、一般的なものにはSIMPLE(単純なクエリ)、PRIMARY(主要なクエリ)、SUBQUERY(サブクエリ)、DERIVED(派生表クエリ)、UNION(結合クエリ)などがあります。3. table:クエリのテーブル名を示します。4. partitions:クエリのテーブルのパーティション情報を示します。5. type:使用されるインデックスの種類を示し、一般的なものにはALL、index、range、ref、eq_ref、const、systemなどがあります。通常、インデックスの種類はALL > index > range > ref > eq_ref > const > systemの順になります。6. possible_keys:クエリで使用できるインデックスのリストを示します。7. key:実際に使用されるインデックスを示します。8. key_len:インデックスの長さをバイト単位で示します。9. ref:クエリで使用されるインデックス列または定数を示します。10. rows:スキャンする行数を示します。11. filtered:クエリ結果のフィルタリング率を示し、返された結果の割合です。12. Extra:追加情報を示し、Using index、Using where、Using temporary、Using filesortなどが一般的です。Explainの出力結果を分析することで、クエリのパフォーマンスを評価および最適化できます。たとえば、適切なインデックスが使用されているかどうか、全体のスキャンがあるかどうか、クエリの書き方を最適化する必要があるかどうかなどを判断できます。要するに、ExplainはMySQLで非常に有用なツールであり、開発者やDBAがクエリを最適化し、データベースのパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。