MySQLのインデックスが無効になるシナリオにはどんなものがありますか。
MySQLのインデックスが無効になる一般的なシナリオをいくつか以下に示します。
- クエリ条件が最も左にある接頭辞の原則に準じていない場合、MySQLはインデックスを使用してクエリを高速化することができません。これにより、インデックスが無効になります。
- 関数操作の使用:クエリ条件に関数操作が使用される場合、例えばインデックス列を含む関数の使用、インデックス列の型変換などがある場合、MySQLはクエリを加速するためにインデックスを使用できません。これにより、インデックスが無効になります。
- LIKE操作子を使用して曖昧な検索を行うと、パターンがワイルドカードで始まる場合(例:’%abc’)や2つの連続したワイルドカードである場合(例:’%abc%’)、MySQLはクエリを高速化するためにインデックスを使用できません。その結果、インデックスが無効になります。
- OR操作子を使用すると、複数の条件がORで接続される場合、少なくとも1つの条件がインデックスを使用してクエリを高速化できない場合、全体のクエリはインデックスを使用できなくなり、インデックスが無効になります。
- データの分布が偏っている場合、つまり索引列の中で特定の値が頻繁に出現する一方で他の値はほとんど出現しない場合、MySQLは索引を使わずに全表走査を行うことがあります。
- JOIN操作を使用する際、複数のテーブルを結合する場合、結合条件の列がインデックスされていないと、MySQLはJOIN操作を高速化するためにインデックスを使用できず、結果としてインデックスが無効になります。
- データ量が少ない場合:表のデータが非常に少ない場合(数十行または数百行の場合)、MySQLはインデックスを使用せずにテーブル全体をスキャンすることを選択する可能性があります。
- データが頻繁に更新されるテーブル:データが頻繁に更新されると、MySQLはインデックスを使用せずにフルテーブルスキャンを行う可能性があります。
上記は一般的なシーンの例ですが、実際の状況はデータベースの設計やクエリ文によって異なる場合があります。クエリパフォーマンスを向上させるためには、クエリ文の最適化や適切なインデックス設計、関数操作の過度な使用を避けるなどの方法があります。