- 静的ライブラリと動的ライブラリの違いは、コンパイル時とリンク時の処理方法が異なることにあります。
- コンパイル時に静的ライブラリが対象ファイルにリンクされるため、コンパイル後の実行ファイルには静的ライブラリのすべてのコードとデータが含まれます。リンク時に静的ライブラリは完全にコピーされるため、実行ファイルのサイズもそれに応じて増加します。
- 動的ライブラリは実行時にメモリにロードされるため、実行ファイルには動的ライブラリへの参照しか含まれていません。動的ライブラリはプログラムが実行される際に一度だけロードされ、複数のプログラムが同じ動的ライブラリのインスタンスを共有することができます。これによりメモリ使用量と実行ファイルのサイズを減らすことができます。
- 静的ライブラリの利点は、展開が簡単で、バージョンの互換性の問題が発生しないことです。一方、動的ライブラリの利点は、実行ファイルのサイズを縮小し、メモリ使用量を削減できることです。
- 静的ライブラリの欠点は、実行ファイルが巨大になり、ライブラリのバージョンを簡単に更新できないことです。動的ライブラリの欠点は、バージョンの互換性問題が生じる可能性があり、実行時にライブラリファイルを読み込む必要があることです。
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