MFCのファイルダイアログクラスであるCFileDialogの詳細

CFileDialogはMFC内のファイルダイアログクラスであり、ファイルを開くときや保存するときにファイル選択ダイアログを表示します。CFileDialogクラスはCCommonDialogクラスを継承し、ファイルダイアログの外観や動作を管理するためにたくさんのメソッドとプロパティを提供します。以下は、CFileDialogクラスの重要なメソッドとプロパティの詳細な説明です。1. コンストラクタ:
– CFileDialog(BOOL bOpenFileDialog, LPCTSTR lpszDefExt = NULL, LPCTSTR lpszFileName = NULL, DWORD dwFlags = OFN_HIDEREADONLY | OFN_OVERWRITEPROMPT, LPCTSTR lpszFilter = NULL, CWnd* pParentWnd = NULL):コンストラクタはファイルダイアログオブジェクトを作成するために使われ、ダイアログを開くモードや保存モード、デフォルトのファイル拡張子、デフォルトのファイル名、ダイアログのフラグ、フィルター文字列、親ウィンドウを指定します。2. メンバ関数:
– DoModal():モーダルダイアログを表示し、ユーザーのアクション結果を返します。
– GetPathName():ユーザーが選択したファイルの完全パスを取得します。
– GetFileName():ユーザーが選択したファイルのファイル名部分を取得します。
– GetFileExt():ユーザーが選択したファイルの拡張子を取得します。
– GetFileTitle():ユーザーが選択したファイルのファイル名(拡張子を含まない)を取得します。
– GetStartPosition():ユーザーが選択したすべてのファイルのパス名を反復処理するPOSITION型のイテレータを取得します。
– GetNextPathName(POSITION& pos):ユーザーが選択した次のファイルの完全パスを取得します。GetStartPositionで取得したイテレータを引数として渡す必要があります。3. プロパティ:
– m_ofn:OFN構造体で、フィルター、デフォルトのファイル名、デフォルトのファイル拡張子など、ファイルダイアログのさまざまなプロパティを指定するために使われます。このプロパティ内のメンバを変更することで、ファイルダイアログの動作や外観を変えることができます。
– m_ofn.lpstrTitle:ファイルダイアログのタイトルです。
– m_ofn.lpstrFilter:ファイルダイアログのフィルター文字列で、ユーザーが選択可能なファイルの種類を限定するために使われます。
– m_ofn.nFilterIndex:フィルター文字列内でデフォルトで選択されるファイルの種類のインデックスを指定します。CFileDialogクラスの使用方法を以下に示します。1. CFileDialogオブジェクトを作成し、ダイアログの動作や外観を設定するための対応する引数を渡します。2. DoModalメソッドを呼び出してファイルダイアログを表示し、ユーザーのアクション結果を取得します。3. ユーザーのアクション結果に応じて、GetPathName、GetFileNameなどのメソッドを使用して、ユーザーが選択したファイルに関する情報を得ることができます。サンプルコード:“`CFileDialog dlg(TRUE, NULL, NULL, OFN_FILEMUSTEXIST | OFN_PATHMUSTEXIST, _T(“すべてのファイル(*.*)|*.*||”), this);if (dlg.DoModal() == IDOK) {
CString filePath = dlg.GetPathName();
CString fileName = dlg.GetFileName();
CString fileExt = dlg.GetFileExt();
CString fileTitle = dlg.GetFileTitle();
POSITION pos = dlg.GetStartPosition();
while (pos != NULL) {
CString nextFilePath = dlg.GetNextPathName(pos);
// 各ファイルのパス名を処理する
}}“`

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