MATLABのnorm関数の使用方法
MATLABのnorm関数は、ベクトルまたは行列のノルムを計算するために使用されます。その使用方法は次のとおりです。
- ベクトルのノルムを計算する: norm(v, p) (ここで、v は入力ベクトル、p はノルムのタイプ)
- もしpが2の場合、既定では2乗ユークリッドノルム(2ノルム)、つまりベクトルの各成分の二乗和の平方根となります。
- pが1のときはマンハッタンノルム(1ノルム)と呼ばれ,ベクトルの各要素の絶対値の和となります。
- pがインフィニティのときは無限ノルム、すなわちベクトルの各要素の絶対値の最大値となる。
- 行列Aのノルムを求める: norm(A, p) 其中、Aは入力行列、pはノルムの種類
- pが‘fro’ならば、フロベニウスノルムで、行列の各元素の2乗の和の平方根。
- pが’inf’の場合は列和ノルムで、行列の各列の要素の絶対値の総和の最大値
- pが1の場合、列和ノルムとなり、行列の各行の要素の絶対値の和の最大値となる。
- p が 2 の場合は、デフォルトとして 2 ノルム、すなわち行列の特異値の最大値が使用されます。
norm 関数を使用する例を次に示します。
- ベクトルの 2-ノルムを計算する。
v = [1, 2, 3];
v の 2 ノルムを n に代入する
- ベクトルの1ノルムを求める:
v = [1 2 3];
n = norm(v);
- ベクトルの無限大ノルムを計算する:
v = [1, 2, 3];
n = norm(v, inf);
- 行列のフロベニウスノルムを計算します。
A = [[1, 2], [3, 4]]
n = norm(A, ‘fro’);
- 行列和ノルムの計算
A = [1, 2; 3, 4];
n = norm(A,1)
- 行列の2ノルムを計算する:
A = [1 2; 3 4];
A の2乗ノルムを n とします
数値計算を伴うために、ノルム関数は数値誤差が発生する場合がありますので、ご注意ください。