makeコマンドのLinuxでの使い方
Makeは、プログラムのコンパイルやビルドを自動化する、Linux系でよく使われるツールで、Makefileファイルを読み込んで、どのファイルをどのようにコンパイルするかを決定します。
「make」コマンドをターミナルに入力することでmakeの基本的な使い方ができ、ターミナルではMakefileファイルを現在ディレクトリ内で検索し、後続するルールに基づいて適切なコンパイル操作を実行します。
makeの典型的な使い方を以下に示します。
- make: デフォルトのターゲットルールを実行します。通常、プログラム全体をコンパイルします。
- make[対象]: 指定したMakefileのルールを実行します。たとえば、make cleanを実行すると、Makefile内のcleanルールが実行され、コンパイルによって生成されたファイルが削除されます。
- make -f [Makefile]: 指定の Makefile ファイルを使用する make コマンドを実行します。
- make -n: 実行する操作を実際に実行せずに表示する。
- -j [n] : 同時実行するジョブ数を指定します。例えば make -j4 の場合、4つのファイルを同時にコンパイルします。
- make install: コンパイルで作成された実行ファイルまたはライブラリファイルをシステムの指定されたディレクトリにインストールします。
- クリーン ビルド: ターゲット ファイルや実行ファイルを削除するため、コンパイルされたファイルのクリーンアップを行います。
- メイク・ディストクリーン: コンパイルで生成されたファイルとコンフィグファイルを削除し、通常はコンパイルに関連するすべてのファイルを削除します。
基本的な使い方以外に、makeは、カスタムルールの定義、変数の利用、条件分岐など、より高度な使い方をサポートしており、状況に応じて拡張やカスタマイズが行える。