LOB データ型の概要と JDBC での制限事項
LOB(Large Object)データ型とは、テキスト、画像、音声、映像などの大容量のオブジェクトデータを格納するためのデータ型のことです。JDBC(Java Database Connectivity)では、LOBデータ型は以下のようなものがあります。
- CLOB(Character Large OBject):テキストコンテンツなどの大量の文字データを格納するために使用されます。
- 大規模な国際文字データを格納するのに使う。
- バイナリラージオブジェクト(BLOB):画像、音声、動画などのバイナリデータを格納するために使用されます。
JDBC におけるこれらの Lob データ型の制限には次のようなものがあります。
- ストレージ制限: LOBデータ型は格納できるデータ量の最大値が制限され、通常はデータベース管理システムやデータベーステーブルの定義時に指定されます。
- CLOBやNCLOB型はJDBCのgetCharacterStream()メソッドとsetCharacterStream()メソッドで読み書きができます。BLOB型はgetBinaryStream()メソッドとsetBinaryStream()メソッドで読み書きできます。
- トランザクション処理の制限:一部のデータベース管理システムでは、LOBデータタイプの読み書き処理はトランザクション内で行う必要があり、特定のトランザクション分離レベルが必要な場合があります。
- インデックスの制限:LOBデータ型の列は通常、データ量が多くインデックス参照に適していないため、インデックスの作成に使用することはできません。
これらの制約はデータベース管理システムによって異なる場合があるので、LOBデータ型を使用するときは各データベース管理システムのドキュメントと制約に基づいて操作する必要があります。