Linux SysOps向けの高速SSH接続のヒント

SSH接続速度を最適化するためのヒントをご紹介します。

  1. /etc/ssh/sshd_config
  2. DNS サービスを利用する
  3. いいえ、必要ありません。
UseDNS no
  1. 圧縮の有効化:SSH接続の圧縮機能を有効にすることで、データ転送量を削減し、接続速度を向上させることができます。SSH設定ファイルに以下の行を追加します:
Compression yes
  1. 暗号設定の調整:SSHは暗号アルゴリズムを使用して データ転送を暗号化します。SSH構成ファイルで 使用可能な暗号アルゴリズムを制限し、より高速なアルゴリズムのみを保持します。以下は構成の例です。
Ciphers aes128-ctr,aes192-ctr,aes256-ctr
  1. SSHはKey Exchangeアルゴリズムを利用して暗号鍵を作成します。SSHの設定ファイルにおいて、利用可能なKey Exchangeアルゴリズムを制限し、高速なアルゴリズムのみ使用するよう設定できます。
KexAlgorithms curve25519-sha256@libssh.org,diffie-hellman-group-exchange-sha256
  1. マルチプレクシングを使用する:SSHマルチプレクシングにより、複数のSSHセッションがすでに確立された接続を共有できるようになり、接続時間が短縮されます。以下の行をSSH設定ファイルに追加することで、マルチプレクシングを有効にすることができます。
ControlMaster auto
ControlPath ~/.ssh/socket-%r@%h:%p
ControlPersist 600
  1. TCP 接続パラメーターを調整する: SSH 接続はシステムの TCP 接続パラメーターを変更することで最適化できます. 一般的なパラメーター設定を以下に示します.
sudo sysctl -w net.ipv4.tcp_syncookies=1
sudo sysctl -w net.ipv4.tcp_max_syn_backlog=4096
sudo sysctl -w net.core.somaxconn=4096

一部のパラメーター変更は、有効にするためにサーバーの再起動が必要な場合があります。

これらのテクニックを適用することで、SSH接続の速度やパフォーマンスが最適化できます。ただし、セキュリティー要件の厳しいシステムでは、一部の圧縮/暗号化アルゴリズムは安全性を低下させる場合があるので、実際の適用時にはセキュリティーとパフォーマンスのバランスを考慮する必要があります。

bannerAds