Linux の clock_gettime 関数の役割を説明してください。
クロック_ゲットタイム関数を利用する事で、システムの高精度時刻を取得できます。システムの実時刻、モノトニック時刻、プロセッサ時刻の3種類の時間情報を取得できます。
clock_gettime関数のプロトタイプは以下のとおりです。
int clock_gettime(clockid_t clk_id, struct timespec *tp);
clk_idパラメータは取得するクロックの種類を指定し、tpパラメータは取得した時間情報を格納するために使用します。
一般的に利用されるclock_gettimeのクロックは、以下の通りです。
- CLOCK_REALTIME: システムのリアルタイムクロック。1970年1月1日0時から経過した秒数とナノ秒数。
- システム起動時から計算された秒とナノ秒を表す単調クロックで、システム時刻の変化の影響を受けない。
- プロセス実行のCPU時間を表す、プロセスCPUクロック
- CLOCK_THREAD_CPUTIME_ID:スレッドの実行に使用されたCPU時間を表すスレッドのCPUクロック。
clock_gettime 関数は成功すると 0、失敗すると -1 を返します。成功時は、tp パラメータによって指定したクロックの種類に対する時間が取得できます。timespec 構造体は秒数とナノ秒数を保持しています。
クロックgettime関数を使用してシステムの高精度の時間を取得すると、時間差の計算、パフォーマンステスト、およびコードの最適化などのシナリオに適しています。