Linux環境でldapsearchコマンドを使用してActive Directoryの情報を検索するには
LDAPサーバへ接続するには、OpenLDAPパッケージのインストールとldapsearchコマンドの使用が必要です。
以下に、Linuxでldapsearchを使用してアクティブ ディレクトリのコンテンツを照会する手順を示します。
- OpenLDAPパッケージをインストールする:
- Debian/UbuntuシステムでOpenLDAPソフトウェアパッケージをインストールするには、次のコマンドを使用します。sudo apt-get install ldap-utils.
- CentOS/RHELシステムでは、「sudo yum install openldap-clients」コマンドを実行してOpenLDAPパッケージをインストールします。
- ldapsearchコマンドを使用してActive Directoryのコンテンツを問い合わせる。
- アクティブ ディレクトリ全体を照会するには、次のコマンドを実行します。
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ldapsearch -x -h <ADサーバーのIPアドレス> -D “<AD管理者アカウント>” -W -b “<照会の基準DN>” -s sub “(objectClass=*)” “*”
“`
ここで、次のパラメータを編集します。
<ADサーバーのIPアドレス>: アクティブ ディレクトリ サーバーの IP アドレス。
<AD管理者アカウント>: 照会権限を持つアクティブ ディレクトリ管理者アカウント。
<照会の基準DN>: 照会の基準 DN (識別名)、たとえば: dc=example,dc=com。 - 上記の命令を実行すると、Active Directory 管理者のパスワードの入力を求められます。
- 接続が成功し、管理者アカウントにアクセス権がある場合、Active Directory 内のすべてを返します。
- LDAPsearch コマンドのパラメータやフィルターを必要に応じて変更すれば、必要なものを正確に検索できます。
- たとえば、-LLL パラメーターで結果を人間に読み取りやすい形式で出力できますが、他にもクエリをカスタマイズするためのさまざまなパラメーターを利用できます。
- 検索結果を絞り込むためにフィルターを使用することもできます。たとえば、「Smith」という名字を持つすべてのユーザーを検索するには、「(sn=Smith)」というフィルターを使用します。
- LDAPサーチコマンドやフィルタオプションに関する詳細情報は、関連ドキュメントを参照するか、man ldapsearch コマンドを使用してヘルプドキュメントを参照してください。
OpenLDAPパッケージが提供するldapsearchコマンドに基づいたコマンドとなっている点にご注意ください。別のLDAPクライアントツールをお使いの場合、使用方法の調整が必要になる場合があります。