Linuxターミナルにおける特殊文字の扱い
Linux端末において特殊文字は一般的にエスケープシーケンスによって処理される。エスケープシーケンスとはバックスラッシュ(\)で始まる文字列で、特殊な意味を持つ文字を表す。以下によく利用される特殊文字とそのエスケープシーケンスを示す。
- 改行:\n
- 改行コード:\r
- タブ:\t
- バックスペース:\b
- バックスラッシュ:\
- シングルクォーテーション『
- 「」
- 垂直タブ文字:\v
- ベルチャイム
- 警告記号:\e
例えば、ターミナルに出力する文字列にダブルクオーテーションが必要な場合は、エスケープシーケンス \” を用いることができます:echo “Hello, \”World\”!”
特別な文字は、適切に処理されるためには、特別なエスケープシーケンスが必要になる場合があります。たとえば、ドル記号 ($) を出力する場合は、エスケープ文字 $ を使用します。エコー “コストは $10 です。”
なお、特殊文字の扱いを回避するために一重引用符または二重引用符を使用することもできます。一重引用符内ではすべて文字がそのまま出力されますが、二重引用符内では $、`、\ 以外の特殊文字がそのまま出力されます。
まとめると、Linuxターミナルにおける特殊文字の処理方法は、エスケープ文字、シングルクォーテーション、ダブルクォーテーションによる。