Linuxカーネルモジュールをコンパイルする手順は?
Linuxカーネルモジュールをコンパイルする手順
- Linuxカーネルのソースコードをインストール済みであることを確認します。Linux公式サイトやLinuxディストリビューションの公式リポジトリから入手できます。
- Linuxカーネルソースのルートディレクトリへ移動する。
- make コマンドで構成ファイル(.config)を作成し、make menuconfig、make xconfig、make oldconfig などのコマンドを使用して異なる構成方法を選択できます。
- make prepareコマンドでコンパイルの準備をし、必要なディレクトリやファイルを作成できます。
- /usr/src/linux-<バージョン>/ ディレクトリ (通常はカーネルモジュールの所在地) に移動します。
- make modules_prepare コマンドでカーネルモジュールのコンパイルに必要な準備を行います。
- make M=<パス> コマンドを使って指定したディレクトリ内のカーネルモジュールをコンパイルします。ここで <パス> はカーネルモジュールがあるディレクトリのパスです。現在のディレクトリ内の全てのカーネルモジュールをコンパイルしたい場合は、make コマンドを使用できます。
- コンパイルが完了すると、.koファイルが生成されます。これはカーネルモジュールのロード可能なファイルです。
- insmod <モジュール>.ko コマンドを使用して、カーネルモジュールをシステムにロードします。
- lsmodコマンドでロード済みのカーネルモジュールを表示する。
- カーネルモジュールを削除するには「rmmod <モジュール名>」コマンドを使用します。
カーネルモジュールをコンパイルする前に、正しいバージョンのカーネルヘッダーファイルと必要な開発ツールチェーンがインストールされていることを確認する必要があります。