Linuxのプロセスの優先順位を調整するreniceコマンドの使い方ガイド
reniceコマンドはプロセスの優先度を調整するために使用されます。以下はreniceコマンドの使用方法のガイドです:
- reniceコマンドの基本構文は以下の通りです。
- reniceコマンドを使用して、プロセスの優先度を変更できます。[-n <優先度の増加値>] [-g|p|u <プロセスグループ/プロセスID/ユーザー名>]
- 優先度の増加(-n):-nパラメータを使用して、調整するプロセスの優先度の増加を指定します。優先度の増加の範囲は-20から19であり、より小さな値はより高い優先度を示します。
- プロセスグループ/プロセス番号/ユーザ名(-g/-p/-u):優先度を調整したいプロセスグループ、プロセス番号、またはユーザ名を指定するには、-g、-p、または-u引数を使用してください。複数のプロセスを指定するには、複数の引数を同時に使用することもできます。
- 例:
- プロセスIDが1234のプロセスの優先度を5増やす:
renice -n 5 -p 1234 - johnというユーザー名のすべてのプロセスの優先度を2つ下げる:
renice -n -2 -u john - プロセスグループIDが5678であるすべてのプロセスの優先度を10上げます:renice -n 10 -g 5678
- reniceコマンドを使用するには、root権限またはプロセス所有者の身分で実行する必要があります。
ご注意:
- 優先度の増分が小さいプロセスはより高い優先度を持っています。
- ルートユーザーまたはプロセス所有者のみがプロセスの優先度を上げることができます。
- reniceコマンドを使用して優先度を調整すると、システムの性能や安定性に影響を与える可能性がありますので、操作には十分注意してください。