Linuxのシステムコールであるlseek関数
`lseek`関数は、ファイルのオフセットを設定するためのLinuxシステムコールです。そのプロトタイプは以下の通りです。
#include <unistd.h>
off_t lseek(int fd, off_t offset, int whence);
fdとは、オープンされたファイルへのファイル記述子の整数値を指します。
offsetパラメーターは、バイト数でオフセットを行う必要があります。
whenceパラメータはオフセットの基準位置を決定し、以下の3つの定数のうちの1つを使用できます:
「SEEK_SET:ファイルの先頭位置を基準にしてオフセットを行う。」
現在のファイルオフセットに基づいてオフセットを行います。
SEEK_END: ファイルの末尾位置を基準にしてオフセットを行う。
`lseek`関数は新しいファイルオフセットを返し、エラーが発生した場合は-1を返します。具体的なエラータイプを示すために、グローバル変数`errno`が設定されます。
`lseek`関数はファイル内でのランダムアクセスを可能にします。適切なオフセットと位置基準を設定することで、ファイルの任意の位置でデータを読み取ったり書き込んだりすることができます。大きなファイルを処理したり特定の位置に移動したりするためには非常に便利です。