Linuxで非同期にデータを転送する方法を教えてください
Linuxではデータを送信するための非同期の手段が様々用意されています。
ファイル記述子を非ブロックモードに設定する方法の 1 つで、これによって、データの到着や書き込み完了を待たずに、読み取りと書き込みの操作ですぐに返されるようになります。fcntl() 関数は、ファイル記述子の属性を非ブロックモードに設定するために使用できます。
もう 1 つの方法は、Linux の非同期 I/O 機構を使用することです。非同期 I/O では、アプリケーションは読み書き操作を開始した後、操作の完了を待たずに他のタスクを実行できます。操作が完了すると、システムからアプリケーションに通知されます。非同期読み書き操作を開始するには、aio_read() や aio_write() などの関数が使用できます。
また、データの非同期転送を行うには、マルチスレッドやマルチプロセスを使用することもできます。読み書き処理を専任とするスレッドやプロセスを作成し、スレッド間またはプロセス間通信メカニズムを介してデータを渡すことができます。
非同期データ転送を利用する場合はデータの整合性と順序に関する問題を別途処理する必要があることに注意してください。特にマルチスレッドまたはマルチプロセス環境では、データの正しい処理を保証するために同期待合(ロックやセマフォなど)を使用する必要があります。