Linux移行の手順
Linux の移植手順は、おおよそ以下の通りです。
移植する Linux の対象ハードウェアプラットフォーム(プロセッサアーキテクチャ、システムバス、周辺機器など)を決定します。
組み込み開発環境の準備:クロスコンパイルツールチェーンやデバッグツールを含めた組み込み開発環境を構築する。
3. Linuxカーネルのソースコードを取得する:公式サイトやその他のソースから、対象のハードウェアプラットフォームに適したLinuxカーネルのソースコードを取得します。
カーネルの設定:目的のハードウェアプラットフォームの特性に応じて、適切なドライバや機能オプションを選択するなどのカーネルの設定を行います。
クロスコンパイルにおけるカーネルのコンパイル:クロスコンパイルツールチェーンを活用して、ターゲットのハードウェアプラットフォームで実行可能なバイナリイメージファイルにカーネルソースをコンパイル。
6. ブートイメージの作成:ルートファイルシステム、ブートローダーなどを含むブートイメージを作成します。
7. ドライバ及びアプリの移植・適合:ターゲットのハードウェアプラットフォームに合わせて、ドライバ及びアプリを移植・適合させる。
8. デバッグ、テスト: ターゲットのハードウェアプラットフォームでデバッグやテストを行い、Linuxシステムが適切に実行され安定して動作することを確認します。
最適化・カスタマイズ:システムを必要に応じて最適化およびカスタマイズします。不要な機能のトリミング、パフォーマンスの最適化など。
公開と保守:移植した Linux システムを対象ハードウェアプラットフォームに公開し、以降の保守とアップグレードを実施する。
なお、Linux の移植手順はハードウェアプラットフォームによって異なるので、あくまで一般的な流れとなります。