Linuxシステムのキャッシュが高い原因を特定の方法
キャッシュの多い原因を特定するには、次の手順を実行します。
- free -hコマンドでキャッシュとバッファを含めたシステムのメモリ使用量を確認します。「cached」と「buffers」の列の値を確認し、メモリを多く占有している場合は、システムのキャッシュ使用率が高いことを示します。
- 「top」コマンドでシステムのタスクとメモリ使用状況を確認します。「M」キーを押すことでタスクをメモリ使用量に基づいて並べ替えます。大量のメモリを使用しているタスク、特にキャッシュ関係のタスクに注意を向けましょう。
- ps -auxコマンドを使ってシステムのプロセスリストを確認し、異常なプロセスが大量のメモリを消費していないかを確認します。
- 関連のエラーや警告メッセージがあるかどうか、システムログ(/var/log/messages、/var/log/syslogなど)を確認してください。異常なメモリ使用の原因となる可能性があるのは特定のアプリケーションやサービスです。
- トップコマンドのShift+eオプションを使用して、メモリの使用推移を確認します。メモリの使用量が継続的に増加しているかどうか、短時間で大量のメモリが消費されているプロセスがないかを確認します。
- iotopコマンドでディスクI/O利用状況を確認します。ディスクI/Oが高いとキャッシュが増える可能性があります。
- vmstat コマンドを使用して、システムの仮想メモリの使用状況(キャッシュ、バッファ、スワップ領域など)を確認します。キャッシュとバッファの数値が継続的に増加しているかどうかを確認します。
- 上記の方法で問題が見つからない場合は、システムを再起動してキャッシュをクリアすることを検討し、その後、再びキャッシュ使用率が高くなるかどうかを確認してください。
キャッシュが高い原因を調べるには、システムのメモリ使用状況、プロセスのメモリ消費量、システムログなどの複数の情報から総合的に判断する必要があります。これらの情報を観察・分析することで、高いキャッシュの原因を具体的に見つけることができます。