Linuxにおけるntpq -pコマンドの役割は何ですか?
Linuxシステムでは、ntpq -pコマンドはNTPサーバーの状態情報をクエリおよび表示するために使用されます。具体的には、ntpq -pコマンドは、NTPサーバーにクエリを送信し、NTPサーバーからの応答を返します。このコマンドを使用すると、NTPサーバーのアクティブ状態、タイムソース、クロックオフセット、および他のNTPサーバーとの同期状況を把握することができます。コマンドの出力の各列の意味は次のとおりです:- remote:NTPサーバーの名前やIPアドレス。- refid:NTPサーバーが使用する参照ID、通常は時間サーバーまたは他の参照ソースの識別子。- st:NTPサーバーのクロック階層、数字が小さいほど階層が高く、0はローカルクロックを表す。- t:クロックの状態、「u」(同期していない)、”o”(オーバーレイ)、「*」(同期済み)など。- when:NTPサーバーの応答を最後に受信した時間、単位は秒。- poll:NTPサーバーのポーリング間隔、すなわちクエリの送信間隔。- reach:NTPサーバーの到達可能性を表す8ビットのバイナリ表現、1は到達可能を、0は到達不可を示す。- delay:NTPサーバーとのラウンドトリップ遅延時間、単位はミリ秒。- offset:ローカルクロックとNTPサーバークロックのオフセット、単位はミリ秒。- jitter:ローカルクロックの揺らぎ、つまりクロック周波数の変化範囲、単位はミリ秒。ntpq -pコマンドの出力を分析することで、NTPサーバーの健康状態を評価し、他のNTPサーバーとの同期状況をチェックし、ローカルクロックとNTPサーバークロック間のオフセットを判断して、システムの時間同期の正確性を確保することができます。