Linuxにおけるスレッドスタックサイズの設定に失敗した場合の解決策

pthread_create() 関数でスレッドを作成する際、pthread_attr_setstacksize() 関数でスレッドのスタックサイズを設定できます。ただし、場合によってはスレッドのスタックサイズの指定が効かないことがあります。以下にその対処方法をいくつか示します。

  1. ulimit
ulimit -s unlimited
  1. システムの、スレッドスタックサイズの制限が他の設定ファイルによって制限されていないかを確認します。例えば、/etc/security/limits.conf ファイルに関連する設定がないか確認します。
  2. pthread_attr_setstacksize() 関数ではなく pthread_attr_setstack() 関数を使用して、明示的にスレッドのスタックとしてメモリの一部分を割り当てます。たとえば、次のようになります。
pthread_attr_t attr;
void *stack;
size_t stack_size = 2 * PTHREAD_STACK_MIN;
pthread_attr_init(&attr);
stack = malloc(stack_size);
pthread_attr_setstack(&attr, stack, stack_size);
  1. 他の要因によりスレッドスタックサイズの制限が無効化されている可能性があるので確認してください。例えば、スレッドプールやその他のスレッド管理メカニズムが使用されている場合、スレッドのスタックサイズの設定が上書きされている可能性があります。

上記の方法で解決できない場合は、具体的な環境やコードをさらに詳しく調査して根本原因を突き止める必要があります。

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