Linuxで完全なデータバックアップを作成するには
Linux システムで全データバックアップを行うには、いくつかのツールと方法があります。よく使われる方法を以下に示します。
- rsyncコマンドでデータをバックアップします。
- ターミナルを開き、次のコマンドを入力します。
sudo rsync -aAXv –delete –exclude=/dev/* –exclude=/proc/* –exclude=/sys/* –exclude=/tmp/* –exclude=/run/* –exclude=/mnt/* –exclude=/media/* –exclude=”swapfile” /source/directory /destination/directory - バックアップするディレクトリまたはパーティションのパスを「/source/directory」に、バックアップデータの保存先のディレクトリのパスを「/destination/directory」に置き換えてください。
- このコマンドはソースディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリをバックアップし、ターゲットディレクトリにコピーします。また、ターゲットディレクトリに存在しないファイルやディレクトリを削除します。
- tarコマンドでデータをバックアップします:
- ターミナルを開き、以下のコマンドを入力する: sudo tar -cvf /path/to/backup.tar.gz /source/directory
- 「/パス/to/backup.tar.gz」をバックアップファイルのパスとファイル名に、「/ソース/ディレクトリ」をバックアップ先のディレクトリまたはパーティションのパスにそれぞれ置き換えてください。
- このコマンドを実行すると、「backup.tar.gz」という名前の圧縮ファイルが作成され、ソースディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリがそのファイルに追加されます。
- dd コマンドを使用して丸ごとディスクをバックアップする:
- 注意:このコマンドは、パーティションとファイルシステムの構造を含めて、ディスク全体をバックアップしますので、使用にはご注意ください。よく分からない場合は、まず重要なデータをバックアップしてください。
- ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力してください。: sudo dd if=/dev/sda of=/path/to/backup.img bs=4M status=progress
- 「/dev/sda」をバックアップ対象のディスクのパスに、「/path/to/backup.img」をバックアップファイルのパスとファイル名に置き換えてください。
- このコマンドではディスク全体の生データをバックアップファイルにコピーされます。
どちらの方法を選択するかにかかわらず、十分な容量のストレージメディアにデータをバックアップし、バックアップファイルを安全な場所に保管してください。