K8Sの中でPodが再起動する理由は何ですか?

Kubernetesにおいて、Podが再起動する理由はいくつかあります。

  1. 手動で再起動:管理者やユーザーが手動でPodの再起動操作をトリガーします。
  2. Podの設定変更:環境変数やリソース制限など、Podの設定ファイルを変更した場合、K8Sは自動的にPodを再起動してこれらの変更を適用します。
  3. Nodeの障害:Podが稼働しているNodeが障害を起こしたり利用できなくなった際、K8Sは自動的にPodを他の利用可能なNodeに再スケジューリングし、そのPodを再起動します。
  4. 健康診断失敗:K8Sは、ポッドの健康診断機能、生存確認プローブと準備確認プローブを提供しています。生存確認プローブや準備確認プローブが失敗すると、K8Sはポッドを自動的に再起動して正常な状態に戻します。
  5. コンテナのクラッシュ:Pod内で実行されているコンテナがクラッシュしたり異常終了した場合、K8Sは自動的にPodを再起動してコンテナの実行を復旧しようとします。
  6. システムの更新:Node上で実行されているK8SバージョンやOSバージョンが更新される場合、その更新を適用するためにPodの再起動が必要になるかもしれません。
  7. K8Sは、Podのレプリカ数が変更された場合、水平スケーリングや縮小などの方法によりPodを自動的に再起動して新しいレプリカ数を適用します。

K8Sは不要な再起動を避け、アプリケーションの高い可用性を確保する努力をします。そのため、Podの再起動時には、K8Sがまずコンテナを優雅に終了させ、コンテナが正常に終了するのを確認するために一定時間待った後に新しいコンテナを起動します。コンテナの終了がタイムアウトしたり失敗した場合、K8Sはコンテナを強制終了し、新しいコンテナを起動します。

bannerAds