JWTを無効化してログインを強制的に終わらせる

JWT(JSON Webトークン)はJSONオブジェクトを暗号署名することで認証・認可を行う仕組みです。その仕組み自体に二重ログインを防止する仕組みは備わっていませんが、追加の手段を講じることで実現できます。

重複ログインを防止する方法を次に示します。

  1. 有効期限を短く設定する: JWT を作成する際に、数分や数時間など、比較的短い有効期限を設定できます。これにより、JWT が盗用されても、使用できる期間が短くなり、悪用されるリスクを軽減できます。
  2. リフレッシュトークンを利用する:JWTのほかに、リフレッシュトークンを発行して、ユーザーのログイン状態を延長することができます。リフレッシュトークンの有効期限は通常、数日や数週間など、JWTよりも長く設定されます。ユーザーが新しいデバイスやブラウザからログインするたびに、新しいリフレッシュトークンが発行され、古いリフレッシュトークンは無効化されます。これにより、古いリフレッシュトークンは有効期限が切れるまで再利用されることを防ぎます。
  3. 単一セッションを利用する:ユーザーがログインするとき、ユーザーの単一セッションを保持することができます。これは、ユーザーが別のデバイスまたはブラウザからログインすると、それまでのセッションが無効になることを意味します。いくつかの永続的なストレージ(データベースまたはキャッシュなど)を使用してセッション状態を格納し、ユーザーがログインしたときに確認することができます。
  4. ログイン履歴をサーバー側で記録し、異常ログイン行動があるか監視する。例えば、短時間で連続ログインしたり、複数の地域から同時にログインしたりした場合に、警告や他のセキュリティ対策を取る。

JWTが無状態であり、検証がクライアント側でのみ行えるため、ご紹介した手法は安全性が保証されているものではありません。実際的な用途では、HTTPSプロトコルによる通信、ユーザーパスワードポリシーの強化、キャプチャを使用した多要素認証などの他のセキュリティ対策と組み合わせて、アプリケーションの安全性を向上させる必要があります。

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