JPA で複数のデータソースを設定する際の注意点
JPAの複数のデータソースを設定する際に気を付けるべき事項
- 各データソースの設定:複数のデータソースを設定する必要があり、それぞれがデータベースの住所、ユーザー名、パスワードなどの接続情報を持っています。
- データソースごとに、EntityManagerFactoryを別々に設定します。EntityManagerFactoryはJPAの中核となるオブジェクトで、EntityManagerを作成します。
- 各データソースごとに、対応するTransactionManagerを設定する必要がある。TransactionManagerは、トランザクションのコミットとロールバックの管理を行う。
- エンティティマネージャの設定: 各データソースに、データベース操作を実行するための対応するエンティティマネージャを設定する必要があります。
- レポジトリの設定:各データソースには、データアクセス方法を定義する対応するレポジトリインターフェースを設定する必要があります。
- データソース識別子の設定:複数のデータソースを設定する場合、コード上で識別するための固有の識別子をデータソースごとに定義する必要があります。
- トランザクションの伝搬動作の設定:トランザクションの管理を行う際には、トランザクションの伝搬動作を設定する必要があります。たとえば、あるメソッドが複数のデータソースを同時に操作することが必要な場合は、Propagation.REQUIRED_NEW を使用して、各データソースに対する操作が独立したトランザクションになるようにすることができます。
- データソースの優先順位を構成:同じ種類のエンティティクラスを処理できる複数のデータソースが存在する場合、優先順位を構成することで好みのデータソースを指定できます。
JPAでマルチデータソースを設定する場合は、各データソースが独立した接続情報と設定を持ち、コードで正しくそれらを使用・管理することが重要です。