JDBC における RowSet と ResultSet の違いをご説明します。
JDBC(Javaデータベースコネクティビティ)は、Javaプログラムとデータベース間の接続を確立し、データ操作を行うためのAPIです。JDBCでは、RowSetとResultSetは2種類の異なるデータ構造で、データベースクエリ結果のデータを取得して処理するために使用されます。
- 結果セット
ResultSetは、データベースから得られたクエリ結果を格納するためのJDBCで最も一般的なデータ構造です。SQLクエリを実行すると、その結果はResultSetオブジェクト内に格納され、クエリの結果を操作するためのさまざまなメソッドを提供します。
ResultSetは以下の特徴を備えます。
- 読み取りのみ:ResultSetオブジェクトは読み取り専用で、変更することはできません。
- フォワードオンリー:ResultSetオブジェクトは前方へしか走査できず、ランダムアクセスはできません。
- 一方通行性: ResultSetオブジェクトは一方通行でしか移動できず、一つ前の行に戻ったり、任意の行に飛んだりすることはできません。
- データベース接続の依存性: ResultSetオブジェクトはデータベース接続に依存しており、接続が閉じられるとResultSetオブジェクトも閉じられる。
- ローセット:
RowSetはResultSetの拡張であり、Java SE 1.4以降に導入された新機能です。 RowSetインターフェースはResultSetインターフェースを継承し、より柔軟で操作性の高い結果処理方法を提供します。
RowSetは、以下のことを特徴としています。
- 更新可能性:RowSetオブジェクトはデータを編集して更新することができ、その後変更内容をデータベースに適用できます。
- RowSetオブジェクトはデータベース接続を維持せずにデータを操作できるため、切断されています。
- スクロール性:RowSetオブジェクトはクエリ結果を前後にスクロールしてトラバースしたり、指定した行にランダムアクセスしたりできます。
- シリアライズ可能です。RowSet オブジェクトはシリアル化およびデシリアライズを通じて転送および格納できます。
ResultSetの拡張版として、RowSetはより多くの機能や柔軟な操作方法を提供します。クエリ結果を修正したり、データベース接続が切断された場合でもデータを操作する必要がある場合は、RowSetを使用しましょう。クエリ結果を読み取るだけの場合は、ResultSetを使用します。