Java 10新機能の解説
Java 10はJDKの10番目のバージョンであり、2018年3月にリリースされました。Java 10ではいくつか新しい機能や改善が導入されており、以下にその詳細を示します。
- 変数の型の推定:Java 10では、varというキーワードが導入され、変数の宣言時に利用できるようになりました。varキーワードを使用すると、コンパイラが割り当てられる式の型に基づいて型の推定を行い、コードをより簡潔で読みやすくすることができます。
- アプリクラスデータ共有: Java 10には、複数のJVMインスタンスが同一マシン上でクラスのメタデータを共有できるアプリクラスデータ共有(AppCDS)という新機能が導入されました。これにより、メモリが節約され、アプリケーションの起動時間が短縮されます。
- スレッドローカル変数の強化:Java 10 ではスレッドローカル変数が改善され、擬似乱数生成用インターフェイス ThreadLocalRandom が導入されました。このインターフェイスは、より優れた性能と安全性を提供します。
- 多重スレッドを利用してガベージコレクションを実行し、GCのパフォーマンスを向上させた新しい並列フルGC(Parallel Full GC)がJava 10で導入されました。
- 強化されたコンテナ:Java 10は、コンテナ関連のクラスにいくつかの改良を加えました。具体的には、コレクション類のパフォーマンス最適化、新しいコレクションファクトリメソッド、Optionalクラスの改良などを含みます。
- スレッドローカル変数の改善: Java 10でスレッドローカル変数が改善され、擬似乱数生成用の新しいインターフェースThreadLocalRandomが導入された。このインターフェースは、より優れたパフォーマンスとセキュリティを提供する。
- セキュリティの向上: Java 10では、ヒープのメモリ管理の向上やWindowsでのデータセキュリティの強化など、いくつかのセキュリティの向上が導入されています。
Java 10では、ローカル変数型推論、アプリケーションクラスデータ共有、改良されたコンテナやスレッドローカル変数など、いくつか新しい機能と改良点が追加されました。これらの機能により、Java 10はより使いやすく、効率的になりました。