HBaseのマスタースレーブ構成の設定方法は何ですか?
HBaseのマスタースレーブ構成には、片方向の複製と双方向の複製の2つの方法があります。
- 一方向の複製: 一方向の複製では、1つのHBaseクラスターがマスタークラスターとして機能し、もう1つのHBaseクラスターがスレーブクラスターとして機能します。マスタークラスターはすべての書き込み操作を処理し、書き込み操作のログをスレーブクラスターに複製します。スレーブクラスターはデータの読み取りに使用できますが、書き込み操作は行えません。この構成は、データのバックアップが必要で、読み取り負荷の均衡をとり、マスタークラスターの読み書きのプレッシャーを軽減する必要がある場合に適しています。
- 双方向レプリケーション:双方向レプリケーションでは、2つのHBaseクラスターが相互にマスターとスレーブの関係となり、お互いに読み書きが可能です。データの書き込み操作は同時にもう一方のクラスターにコピーされ、データの冗長バックアップと負荷分散が実現されます。高可用性とデータ整合性が求められるアプリケーションには、双方向レプリケーションが非常に役立ちます。
HBaseのマスタースレーブ構成は、片方向の複製であっても双方向の複製であっても、以下の手順が必要です。
- HBaseのマスタースレーブレプリケーションのプロパティを設定し、例えばhbase.replication=trueでHBaseのマスタースレーブレプリケーション機能を有効にします。
- HBaseのメインクラスターとセカンダリクラスターそれぞれに、hbase-site.xmlファイルを構成し、hbase.zookeeper.quorumやhbase.zookeeper.property.clientPortなどの関連パラメーターを指定してください。
- 主集群にテーブルを作成し、そのテーブルで複製機能を有効にします。
- メインクラスターのテーブル構造と同じテーブルをクラスターから作成し、複製テーブルとして設定します。
- HBase shellまたはAPIを使用してメインクラスター上でデータの書き込みを行うと、データは自動的にサブクラスターに複製されます。
- クラスターからHBaseシェルやAPIを使用してデータを読み取り、複製されたデータを読み取る。
主从レプリケーションを設定する前に、ZooKeeperクラスターが正常に動作していることを確認する必要があります。